lovesweetpotatoのブログ

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友人がブランド品を身に付けない理由

私に友人に変わった奴がいます。
そいつは、常に無地の服を着て簡素な鞄を持って歩いています。
どこへ行くにもその格好で、少なくても私が知る大学生の頃から、そいつはその格好です。
とはいえ、お金が無いわけではありません。
ごく普通の家庭で生まれ育ち、ごく普通に私立大学へ通い、ごく普通にバイトをして、ごく普通に遊んでいました。
本当に何の変わり映えもしない生い立ち、生活スタイルなんですよね。
変わっているのはその格好だけなんです。
何というか、本当に身に付けるものにお金をかけていないなって感じなんですよね。
そんな友人に対して、先日思い切っていつまでそんな格好を続けるのか聞いてみました。
もう少しオシャレをしても良いだろうという、友人としての親心です。
しかし友人はシレッと「ずっとこのままの格好で生き続ける」と断言したのです。
いや、宣言と言った方が良いかもしれません。とにかく、友人はあの簡素な格好をずっと続けると言い切ったのです。
そもそもお金が無いわけではないですし、もう30歳にもなるのですからブランド品の一つや二つ持っていても不思議ではありません。
何かに警戒でもしているのかと考えてしまうほどです。
しかし友人はケチな性格でもありませんし、何かに警戒しているわけでもありませんでした。
友人は確たる信念があって、あのような簡素な格好をしていたのです。
それは何か。
友人曰く「俺自身がブランド品だから」と豪語します。
曰く、友人には他人が作った何かは不要だそうです。
ああいったものを身に付けるのは、自分に自信が無いからだと言います。
一方で友人は自分に自信があるので、あえて身に付けるものに何かマークやロゴを付ける必要性を感じないのだそうです。
全くもって大した自信です。
私もそれなりの年数を生きてきましたが、自分自身がブランド品であると豪語した人間はあの友人だけです。
とはいえ、その稀有な存在感は確かに異彩を放っているんですけどね。
そんな友人にまた、私も魅せられてはいます。
悔しいですけど。

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